2017年10月29日日曜日

両津→新潟:佐渡汽船「おけさ丸」乗船記

2017/10/9 月曜日

佐渡の朝です。▼

加茂湖には朝から漁の船が出ています。▼

夕日と湖の宿「あおきや」さんを後にします。とてもレトロな雰囲気が味わえました。▼

バス停まで来ました。新潟交通佐渡バス南線で昨日とは逆方面のバスに乗ります。▼

銀色の馬車といわれる親会社の新潟交通と同じ塗装です。▼

トキの森公園に到着。実は昨日のバスでここを経由したのでその存在に気付きました。▼

トキ:学名「ニッポニア・ニッポン」です。本物のトキは初めて見ました。佐渡ではここで人工飼育したトキが数百羽ほど野生で暮らしているそうです。

ムギワラトキ。

こちらはクロトキ。他にトキの仲間達もいます。▼

両津港に来ました。12:40発の新潟行きフェリーにはまだまだ時間がありますので、送迎デッキからお船見をしましょう。

いきなり目に飛び込んで来たのはRORO船「日海丸」の出港シーン。▼

しばらく見とれていました。そもそも一人旅の1オプションとして船旅があったわけですが、最近は船なら「たらい舟」でも「貨物船」でもよく。自分がこんなに船が好きだとは思ってもいませんでした。もっとも「さいしゅうとう(済州島)は、ほくほくせいのかぜ、ふうりょくさん。」なんていうラジオの気象通報を子供の頃何気に聴いていましたが...▼

11:15発新潟行きジェットフォイル「つばさ」。まだわずかに空席はありましたが今回は見送ることに。▼

「日海丸」を追い抜いていきます。

さて、まだ時間があるのでターミナル内でお勧めの「岩のりラーメン」を頂きます。▼

食事をしているうちにいつの間にか「おけさ丸」が入港していました。▼

今日は奮発して1等絨毯席です。▼

今日は連休最終日で大入り満員なのですが、窓際をキープ出来ました。▼

デッキに上がりました。こんどはジェットフォイル「ぎんが」です。フェリーで2時間半の両津・新潟間をわずか65分で結びます。

12:40両津港を出港しました。離島という割には大きな島でした。

どこまでもついてくるカモメ。売店ではたっぷり「えびせん」が売っています。▼

売店で婦人倶楽部なる佐渡の音楽グループの「旅とフェリー」なるCDが売っていました。今回は購入しませんでしたが、帰宅してからオフィシャルのYouTube動画を見たら、船旅を誘う総天然色なビジュアルも音楽もいい感じでしたので購入しなかったのが悔やまれます。▼
婦人倶楽部「旅とフェリー」 / FUJIN CLUB - Travel & Ferry(YouTubeより転載)

出港から1時間半ほど。中間地点を過ぎましたがまだカモメはついてきます。このままいつもの2等寝台ではなく1等絨毯の波間に揺られます。▼

船室でまどろんでいましたがもう直ぐ入港なのでデッキに向かいます。どうやら何かのライブがあったようですが終了してしまいました。ここで時間を潰すなら2等でも良かったかもしれません。

結局カモメは佐渡から新潟までついてきたようです。2ヶ月振りの新潟港です。新日本海フェリー以外でこの港を使うのは初めてです。

新日本海フェリーの新造船「あざれあ」。初めて見ました。▼

「あざれあ」の横を行くジェットフォイル「すいせい」。これで3隻すべてを押さえましたが、東京湾でよく見る東海汽船のジェットフォイルのように船を見ただけでは船名はまだ分かりません。次は是非乗船してみたいです。(東海汽船のジェットフォイルも未乗です。)

新潟港に接岸です。給油のタンクローリーもスタンバっています。

ターミナルからそのまま朱鷺メッセへ渡りました。朱鷺メッセでは46人いる某アイドルグループのライブの昼の部が終わり、これから夜の部が始まるようです。

このような混雑でバスも乗れず騒がしいです。船旅の余韻が味わえず少し困ってしまいました。

仕方が無いので、アイドルオタク達と新潟駅まで歩きます。

万代シティバスセンターに到着。いつも駅からアクセスするのでここは通り過ぎるだけですが、もう動かない展望塔だとか少し歴史を感じるものがあってとてもいいです。

少し歩きくたびれたので、ここらでチョット贅沢に甘味が頂きたいところです。

見た目よりずっと甘さが控え目なのがいいです。

18:12発Maxとき342号で帰ります。この時間の指定席はいつも20時代以降しか買えないので、いつもは駅付近で適当に時間を潰すのですが、2階建てで自由席も多く越後湯沢から大宮まで全て通過のこの列車なら座れることに気付きました。

新幹線の中で新潟駅万代口1階のスーパーで買った「海鮮ちらし」を頂きます。喫茶は贅沢に食事はリーゾナブルにという選択肢も旅の醍醐味。いずれにしてもこれで満足です。

単行列車の秘境に昭和の風情の残る宿。変り種も含めた乗船4回の3日間の旅はこれで終わりです。


2017年10月28日土曜日

直江津→小木:佐渡汽船「あかね」・力屋観光汽船「たらい舟」/「ニューはまゆう」乗船記

2017/10/8 日曜日

附船屋の朝食です。卵焼きの焼印がいい感じです。▼

雨はすっかり上がりました。▼

さあ、直江津港に向かいましょう。▼

徒歩25分程で佐渡汽船のターミナルに到着。思ったより立派です。▼

これから乗船する9:30発佐渡汽船「あかね」です。▼

乗船後すぐにデッキに出ました。▼

アルミ合金製の船体。叩くとペコペコした音がします。▼

洋上に出ました。この船フェリーなのに速い!▼

船体の材質の影響か足元からへなへなした妙な揺れが伝わってきます。▼

佐渡島小木港に入港です。1時間40分の航海でした。▼

下船時に見た車両デッキ。鉄道のない佐渡にJRFコンテナ。▼

下船したらこんなものが目に飛び込んできました。「ぜひ、ご乗船します!!」

力屋観光汽船「たらい舟」で再び小木港からの船旅です。▼

ピッチだかロールだかよく分からないまさに「どんぶらこ」という揺れ。桃太郎の気持ちがよく分かりました。▼

途中操船させていただきましたが、立っていたらひっくり返りそうなので、とにかくおっかなびっくり状態。「写真を撮るときくらいは、へっぴり腰にならないように!」とおねいさんに言われてしまいました。▼

最後はおねいさんの操船で無事小木港に入港です。とにかく今日は妙な揺れの船ばかり乗っています。▼

時刻は正午。次の観光船は13:30とのこと。まだ1時間半ほどあります。▼

待合所で取りあえず天玉そばを頂きます。▼

そぐそばにある海運資料館。入場料は200円。誰もいませんでしたが北前船などについての興味深い展示がありました。展示物の写真自体は撮れますが、出版物等への掲載の場合は許可が必要なので、ここでは建物の外観だけ。▼

海運資料館の受付の方に薦められて隣の「幸丸展示館」にも入ってみました。昭和36までこの海域で活躍していた帆掛け舟です。あたりには観光客が沢山いる割りにここも貸切状態でした。「もったいないなぁ」と思いつつ穴場であって欲しいとも思いました。▼

なんだかんだで1時間半が過ぎました。力屋観光汽船「ニューはまゆう」に乗船です。「たらい舟」に続きこの旅3度目の船旅です。▼

矢島経島。この海岸にはこういった入り江があります。こういう入り江での漁で自在に方向転換できるようにこの辺り一帯では今でも「たらい舟」が使われているそうです。▼

左八文字。今度は入り江の中に。▼

中はこんなに青い綺麗な水です。

モーターボートの快調な走りでさらに進みます。▼

琴浦洞窟。再び入り江の中に。▼

洞窟内。水が澄んでいてとっても綺麗です。写真では分かりづらいですが、透明感が凄いです。今度は地上から散策しても良さそうです。▼

小木港に戻ってきました。いよいよ佐渡の旅の本番ですが、これでは直江津から「たらい舟」でやって来たみたいです(笑)。▼

新潟交通バス佐渡・小木線で佐和田バスステーションに向かいます。国道350号線の車窓です。

佐和田バスステーションからは両津行き南線に乗ります。両津に行くなら途中で乗り換えても良かったようでしたが、今日はバス路線をコンプリートです。▼

佐渡を横断中。離島というには雄大すぎるのです。▼

両津の2km手前の椎崎温泉入口で降ります。▼

今日泊まる「夕日と湖の宿あおきや」さん。昨日に勝るとも劣らない純和風旅館です。全室夕日が見られることを売りにしているだけあって畳が焼けちゃっています。▼

ダイヤル電話機!▼

エレベーターもとってもレトロです。▼

加茂湖に沈む夕陽を見ながら寛ぎます。最高の日没です。▼

窓を開けるとりーんりーんと涼しい風と虫の声。▼

虫の音以外は静寂に包まれた佐渡の夜を過ごします。