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2016年1月10日日曜日

小樽→苫小牧:冬の函館本線・室蘭本線の旅

2015/12/28 月曜日

午前7時小樽港に到着です。石狩湾に入るまでとにかく揺れまくりました。▼

日本海の荒海の中本当にお疲れさまでした。▼

折り返しの新潟行きは運休となってしまいました。▼

定刻の4時30到着ならば小樽駅行きのバスがありますが、この時間ではタクシーを使うしかありません。▼

タクシーの運転手さんによるとこの冬の積雪は昨夜から。今年は暖冬で非常に助かっているとのことでした。▼

小樽駅に到着。まあ、定刻の4時30分に到着しても夏ならともかく、この時期は外も暗く寒いのでちょうどいい時間でした。▼

雪降る小樽運河を散策しましょう。▼

いつもながら崩れそうな階段です。▼

鱗友朝市まで来ました。▼

「のんのん」でマグロ丼(赤身)¥1400也を頂きます。▼

お腹が膨れたところで、散策を続けます。小樽市総合博物館。開館までは後30分ほどありますが、今日のところは構内散策に留めておきます。▼

キ100形ラッセル車。雪の中で黒い車体が映えます。▼

扇形車庫と転車台。昨夜から降った新雪で足跡ひとつありません。▼

その他の車両はビニールシートが掛けてあります。雪の無い次期にまた来ることにしましょう。▼

小樽駅に戻ってきました。9:44発函館本線倶知安行きキハ150で出発です。▼

水墨画のような景色を見ながら進みます。▼

10:07余市に到着です。NHKの連続テレビ小説「マッサン」の舞台だそうですが、番組はまず見ることはありません。

ニッカウヰスキー工場。工場見学は年末年始は無く、先週末で終わりとのことでした。▼

余市宇宙記念館。余市は宇宙飛行士の毛利衛さんの故郷だそうです。▼

こちらも12/1~3/21までは休館とのことでした。▼

観光案内所でも、年末年始はほとんどの施設がお休みと言われましたが、まだ先まで行ってみましょう。▼

余市川を渡ったところで、いきなりスペースシャトルが出現。あとで分かったことですが、毛利衛さんの実家だそうです。▼

昨日のフェリーは浴室が閉鎖されてしまったので、ここでひとっ風呂浴びましょう。バスタオルは100円でレンタルできます。普通のタオルは普通は持参とのことですが、店のタオルを無料で貸して頂きました。▼

温泉で温まった後は誰もいない2階のお食事処で孤独のグルメ。しょうが焼き定食¥600也を頂きます。将に至福の時です。▼

地元の方の憩いの場で、皆ゴム長靴でやってきます。旅行者でこんなところに来る人はいないようです。▼

駅まで戻りましょう。来たときより雪が深くなっています。

駅に戻ってきました。時刻は正午ジャスト。次の長万部行きは12:43です。駅の2階はスキージャンプ選手の展示室になっており、暇つぶしには事欠きません。

この駅から乗るのは自分ひとりと思っていたら、跨線橋の上で後ろから2人組みの外国人に「クチャン・クチャン」と尋ねられました。“You want to go to 倶知安?It's OK. Where are you from?”と答えると(以下カギ括弧内は実際には英語)、「オーストラリアからスキーで北海道にやって来て、ぶらぶらしている。」とのこと。「ウイスキー工場に行って見たかったが、道を間違えて結局港まで行って帰ってきた。」というので、「ウイスキー工場なら、ただ駅からまっすぐ行けば良かったのに。でも見学は今日はダメだったけど、Hot springがあったので、そこでbathしてきた。」と答えたら、「そんなところがあったなんて。」と残念がっていましたが、実際彼らはどういうHot springを想像したでしょう?

そういえば、また外国人に尋ねられました。改札でも「クチャン」に行くかは聞いたでしょうに。写真を撮ってくれとか、道を教えてくれとか、この辺に電話はないか、ボールペン貸してくれないか等は、内外問わず聞かれます(海外では道はこちらが聞きたいくらいです。)。ホント自分からどんなオーラが出ているのでしょう?

“The train comes!” 雪を掻き分け、キハ150が入線です。オーストラリア人達と乗り込みます。▼

今日は4両編成。車内はときおり西洋人がいる以外ほとんど中国語を話す人たちです。国内にいる限りはまずないですが、海外に行くと必ず1回は中国語で話してくる人がいます。いつか“Sorry, I'm Japanese. Only I know is 謝謝.”などと言ったら、“And 再見?”と返してくる若い女の子がいたので、「And イーアルサンスーウーリューチーパー」と言ったら、大喜びされました。でもこのときは、結局なんの用事かも分からないまま再見しました。▼

車内は寿司詰め状態ですが、車窓からはモノクロームの世界は続きます。▼

ニセコで多数の乗客が降ります。4両編成ですが、この駅は簡易委託駅なので先頭1両目の前しかドアが開きません。さらに、外国人が多いので乗務員が集札に手間取っているようで、結局10分以上列車が遅延してしまいました。これだけ外国人観光客が多いのなら、多客期には駅にJR職員が待機して、臨時改札できないものでしょうか?とも思います。▼

外国人観光客も去り静かになった車内。間もなく終点の長万部です。道南に来たのか雪は少なくなっています。▼

ニセコでの遅延は取り戻せなかったので、接続する15:22発東室蘭行きも5分ほど遅れて発車です。▼

キハ40からの車窓。内浦湾の海と空の青さと夕陽に照らされる雪の白さが相まってとても綺麗です。▼

秘境駅の小幌です。ここで数人が入れ替わりで乗降しました。次の列車までにはとっくに日が暮れていそうですが、夜の帳が落ちた雪の中この秘境で通貨列車を眺めるのもまた一興かもしれません。▼

小幌駅を発車してすぐこの駅を秘境たらしめているトンネルに入ります。

内浦湾に沈む夕陽。鉄道の旅の醍醐味です。▼

東室蘭に到着。すぐさま接続の苫小牧行きが出発です。▼

もう日が暮れ、車窓も楽しめないので途中下車してみます。ほとんど雪はありません。▼

でも、寒いので西口駅前の店でネギ味噌ラーメン¥795也で温まります。▼

駅に戻るとちょうどカシオペアが到着です。▼

来春からは上野発の夜行列車はなくなります。▼

さあ、キハ143で出発です。▼

こんなスタイルですが、この区間はこれから御用納めとなる通勤・通学と思しき人が多少なりともいます。▼

今日の終着地苫小牧に到着。

すぐに室蘭本線岩見沢行きに接続しますが、今宵はここまでにいたしとうございます。▼


夜食用に東室蘭駅で買ったいとしの「母恋めし」さんを頂いて床に就きます。▼

明日からは北の大地を単行列車の枕木に揺られます。

続きは(こちら

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