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2016年11月24日木曜日

三原→今治:土生商船「しまなみ」・芸予汽船「つばめ」乗船記

2016/11/6 日曜日

三原の朝。センターホテル三原からの眺めです。今回は低層階のカプセルルームに泊まりましたが、上層階の部屋からなら三原港が一望できそうです。▼

ホテルから港沿いの道を歩きます。▼

船乗り場に到着。▼

船に乗ってもいないのに何故か改札を出て、さらに入り口から外に出てしまいました(笑)。さて、切符はどうやって買うのかと思って券売機の前にいたら、係の女性が出てきて、土生(はぶ)に行きたい旨を告げると、「ハイ、お金をいれて...土に生きると書いて土生。ここを押してください。(土に生まれるだったかも知れませんが...)」と至れり尽くせりの対応でした。今年2月のサンフランシスコとはえらい違いです。▼

9:00発因島(いんのしま)重井行き土生商船のフェリー「第二かんおん」が入港です。佐木島(さぎしま)鷺港を経由して因島重井港まで行きます。▼

フェリーにも乗ってみたいですが、今日は8:57発因島土生行きの土生商船の高速船「しまなみ」に乗ります。▼

中央の操舵室を介してその前後の客室とデッキを往来する構造です。約40分の船旅、ずっとデッキに出ていましょう。▼

この船。とても航跡がきれいです。▼

生口(いくち)島と因島を結ぶ「しまなみ海道」の生口橋を潜ります。▼

因島モール。乗降客はいませんので、着岸せずにそのまま航行を続けます。▼

土生に到着。お疲れさまでした。対岸は生名島です。▼

土生港旅客ターミナルで10:00発の今治行きを待ちます。

芸予汽船の高速船「つばめ」です。とても綺麗ですし、なかなか立派な船です。▼

デッキは残念ながら立ち入り禁止でした。▼

窓ガラスはきれいですが、紫外線カットガラスのため写真にもガラスの色がついてしまいます。▼

立派なデッキです。ときおり、ここ本当に行けないのかなあと、思いながら航跡を眺めていました。▼

岩城島。島が多いので地上散策もしないと、その位置関係はなかなか掴めません。▼

このあたりは造船所が多いです。▼

外国人の親子連れ。年輩のご夫婦と青年の息子さんはとてもエキサイトしたご様子でした。特に自分の前の席に座っていたお母さんは船内をよく動き回ります。▼

しまなみ海道のクライマックス。来島(くるしま)海峡大橋です。お母さんと並んでシャッターを切り続けました。お互いいい絵が撮れたようで顔を見合わせてニンマリ。何処から来たか尋ねたら、オーストラリアから二週間の旅行で日本に来たとのこと。どの島かはよく聞き取れませんでしたが、昨夜はこの辺りの島に泊まったとのことでした。▼


それにしても芸予諸島とはマニアックな旅をしているものです。実は、ここ数年、国内旅行ばかりしているのは(もともと内外ともそれほど旅行には行っていませんが...)、以前、米国出張の際、成田で買った富嶽三十六景の扇子をおみやげを持って行ったら、「これはホクサイ?」と感激された挙句、「鎌倉の大仏は“台風”で屋根が吹き飛ばされた。」だとか、自分の知らないことまでアメリカ人にエキサイティングに語られ、自分は本当に日本人かと思ったのが、そのきっかけの1つです(改めて調べたら鎌倉の大仏の屋根は“津波“で消失したらしいのですが、結局何も知らなかったのでやはりダメですね。)。


今治港に到着。再び四国の地を踏みます。下船するや否や、「スイマセン~」と、呼びかけだけわざわさ日本語で、先ほどのお母さんが落としものを届けて下さいました。たまに物を落とすのですが、こういう親切な方のお陰でいつもなんとかなっています。ホントありがたいことです。▼

「みなと交流センター」。ターミナルは新しくなって、古い建物は解体中です。とりあえず、ここの待ち合い室でこれからどうしようかと思案にふけります。ふと窓の外を見たら、先ほどのお母さんが手を振りながら目の前を通り過ぎて行きました。実に陽気な方でした。▼

船で本州側に戻ることも考えましたが、このまま寂れた商店街を通って今治駅に向かうことにします。▼

両隣が解体されて、細長い店舗だけが残ってしまいました。リニューアルした船のターミナルとは対照的です。▼

今治駅に到着。2年前はここからしまなみ海道で尾道まで行きました。このときは芸予諸島を通り過ぎただけなので、今回のほうがディテールがよく判りました。▼

駅のうどん屋「二葉」で、鯛めし御前を頂きます。▼

松山行きの単行の7000系電車。この旅では結局一回も単行列車の枕木には揺られませんでした。でも、この車両を見ているだけで、未踏の予讃線松山以西・予土線への夢が広がります。▼

でも、今日のところは岡山まで特急しおかぜに乗ってしまいます。新形車両の8600系。初めて乗ります。とにかく速くて快適です。▼

瀬戸大橋を渡ります。窓が先ほどと反対なのは、「宇多津で切り離される高松行きの車両に間違って乗っていたから」、なんてことは秘密にしておけばいいことなのですが、言ってしまいましたのですでに公然となってしまいました(笑)。▼

岡山に到着。このまま新幹線で帰るのも面白くないので少し乗り鉄です。▼

赤穂線の長船で播州赤穂行きを待ちます。有人駅なので、ここで岡山からの運賃を精算して駅の外に出てみました。▼

駅の外にはこれといったものはなかったのですが、待合室の本棚には懐かしい「もうすぐ世紀末が来るぞ。さあどうする?」といったようなラインナップ。でも、今さら誰がこんな本読むのでしょうか?▼

日生(ひなせ)駅に到着。海が見えたと思ったら、こんなところからも小豆島に行けることを発見。▼

播州赤穂からは姫路行きに乗ります。▼

相生で赤穂線をコンプリートして姫路へ到着。あとは新幹線で帰ります。姫路は学生時代の一人旅でただ一泊しただけの町です。今度は散策しましょう。▼

4日前の夜に泊まれる所だけで決めた旅ですが、乗船5回、ロープウエイ1回、3鉄道路線コンプリートとまずまずの旅でした。4日間の旅はこれで終わりです。

3 件のコメント:

  1. また、いい出会いがありましたね。帰りの電車で一人にんまりしてしまうお気持ち、よ〜〜くわかります。

    日生は駅のすぐ前がフェリー乗り場(電車からフェリーが見えませんでしたか?)でアクセス最高です。小豆島の大部港が他の港に比べて少しきびいしいですけど。

    そうそう、もう5年ほど前になりますが、旅の途中で四国に住む友人に会うことになり松山から特急電車に乗ったのですが、座った途端に車内放送があり「この電車は○△□駅で、高松行きと岡山行きに切り離されます。。」えっ?この車両はどこ行き?と一瞬パニック。隣の人に岡山行きと聞いて、さぁ大変と隣の車両に移動しました。そのあと落ち着いてよ〜く考えてみたら、私は電車が切り離されるずーっと手前の駅で下りるので慌てる必要はさらさらなかったわけです(^^;; 四国の地名などまだよく知らなかった頃の思い出です。

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    1. 偶然居合わせた人との短いやりとりなのですが、やはりこれが一人旅をしていて面白いところでしょうか。

      赤穂線は比較的海側を通ると思って乗ったものの、「期待ほどでもないなあ」、とやや残念な気持ちでいたら日生でいきなりフェリーが見えて、「おや?これは」と急にテンションアップ。思わぬ収穫でした。

      旅先では特に地名がわからないので、列車もどれのどこに乗ったらいいのかわからないということもありますね。今回の「特急しおかぜ」もすでに切り離されている駅から松山方面にいく下り列車にしか乗ったことがなかったため、「特急いしづち・高松行き」の車内表示に切り離し直前で気づき、慌てて車両を移動しました。実は、今治の改札で駅員さんに○号車~△号車の自由席に乗ってくださいと言われて、そのつもりでいたはずなのでしたが...(∵`)

      岡山行きの特急列車で思い出しましたが、学生時代に初めて高知に一人で行った時も、高知から岡山までの指定券を次の日と間違えて購入して、車内で四国なまりいっぱいの車掌さんから改めて指定券を購入したことがありまして、それ以来ホテルでも乗り物でも予約の際には日時だけは入念にチェックしているのですが、未だいろいろなところで生来の天然ボケは直っておりません(笑)。

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    2. 過去に乗った松山方面にいく特急しおかぜは、多度津から乗ったので、「すでに高松からと岡山からの車両が連結されている駅から松山方面にいく下り列車に」というべきですね。

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