2015年2月26日木曜日

新潟→直江津:信越本線国鉄型特急車両「北越」乗車記・越後線・弥彦山散策

2015/2/22 日曜日

新潟の朝です。

バスターミナル5番・6番には銀色の馬車!新潟交通バスが停車しています。右の9:15発の北葉町行きに乗れば新潟港10:30発小樽行きの新日本海フェリーに間に合います(過去の乗船記はこちら)。左側のバスで佐渡島にも行ってみたいです。

今日は越後線をコンプリートします。

新潟色の115系に乗り込みます。

甲武信ヶ岳を水源とする信濃川を渡ります。甲武信ヶ岳は分水嶺で、山頂に降った雨は信州では千曲川・信濃川として日本海に、武州では荒川/隅田川として、甲州では富士川として太平洋に注ぎます。信濃川河口の新潟港から北海道に向かう船も、荒川/隅田川河口の東京港から四国・北九州、沖縄(昨年12月までの就航)に向う船も甲武信ヶ岳の源流に押し出されて、北と南に進みます。こういったことに毎度ながらロマンを感じてしまいます。

新潟・新発田(しばた)間を結ぶ白新線の基点は当初新潟の1つお隣の白山となる予定だったので、白新線と銘々されたそうです。

115系の半自動ドア。なんとなくしまりがないですが、この手動感覚も悪くはありません。

吉田に到着。

ここからは弥彦線で終点の弥彦まで行きます。

115系2連のワンマンで、かなり年季が入っています。

前面展望は弥彦山。あの山の向こうは日本海です。

終点の弥彦に到着。8分の旅お疲れさまでした。次の電車まで約2時間待ちです。弥彦山散策の時間は十分ありそうです。

弥彦山に向かいましょう。今回は目的地がわかりやすいです。

徒歩10分ほどで弥彦神社に到着。

まずはお参りしましょう。駅には殆ど人はいませんでしたが、何故かここには大勢います。鉄道で来る人はあまりいないようです。

清清しい欅並木を通り神社を後にします。

神社のそばからロープウエイ行きのバスが出ています。

いよいよ弥彦山に登ります。

越後平野を望みます。空気が澄んだ冬場は山形と秋田の境の鳥海山まで見えることもあるそうです。

山頂駅に到着。雪が結構積もっています。でも2時間も散策時間があると思っていたら、すぐ下らないと次の弥彦線に間に合わないことがわかりました。

10分足らずの散策ですが佐渡島がばっちりです。冬場は山頂の施設もお休みなので、今日のところはこれで良しとします。

山麓駅のポスター。スカイツリーと同じ高さだそうです。

電車の時間は余裕ですが食事をする時間はないので、おでんをいただきます。比較的辛いものはOKですが、バランスの悪いつけ方をしてしまいました。

弥彦駅に帰ってきました。

ドアは手で開けます。115系のしきたりです。

吉田駅からは再び越後線で終点の柏崎まで行きます。

対向ホームのレールははずされています。吉田・柏崎間は列車本数も少なく、乗っているのは同業者ばかりです。

終点の柏崎に到着。越後線コンプリートです。

側線はたくさんありますが架線は1本だけです。往時が偲ばれます。

柏崎といえばブルボン。自宅のある南武線中野島駅にもあるのと同じ自販機でわざわざ買います。

柏崎からは今回の旅のメインイベントの1つ485系「北越」に乗ります。3月のダイヤ改正でなくなる国鉄型特急車両です。

柏崎には駅弁がないので普通のおにぎりおかずセットに地元のおにぎりをプラスします。売店のおばさんの話によると、「駅弁はないのですか?」と良く聞かれるとのこと。「このところ、北越、妙高とかいろいろとありますからねぇ」と言っていました。同業者の行動パタンは大体一緒のようです。

穏やかな日本海がきれいです。優雅にこの景色が眺められるのもこれが最後のようです。

直江津に到着。189系普通「妙高」が停車しています。

今回の旅のメインイベントの2つ目が今始まります。



2015年2月25日水曜日

郡山→新潟:喜多方散策・磐越西線普通列車の旅

2015/2/21 土曜日

「行くぜ、東北。」とばかりに大宮まで来ました。今年は本格的な雪をまだ見ていません。

今日はいきなり車内販売のはらこめしを購入。いつもより2時間ばかり遅い11:26の大宮出発で、すでに昼食時間です。雪を見たいと思ったのが昨夜午後8時。それからルート探索・観光場所選定で深夜まで時刻表とにらめっこ。おかげで少し寝坊してしまいました。

この新幹線を逃すと今日1日の計画が根本から変わってしまいます。ぎりぎり特急券を買っての乗車でした。乗車券は週末パス。関東・甲信越・南東北が¥8,730で乗り放題です。週末パスは以前のウイークエンドパスのように当日買えなくなったので、思い立ったら午後8時に行き先不明でも最寄り駅でまず切符ということになってしまいました。

12:18郡山に到着です。ここからはいつものように普通列車の旅が始まります。

東北本線701系福島行き。青森まで大体この車両です。東北本線普通列車は烏山線の分岐点の宝積寺・一関間が未踏区間です。東北本線も東海道本線と同様に、普通列車はほとんどロングシート化されつつあるので、ロングシートで長旅をいかに楽しむかが今後の課題です。

水郡線のキハE130。一方の終点の水戸でもよく見ており、袋田の滝に行きたいと何年も思っていますが、まだこの路線は未踏です。水郡線以外でキハE130が乗れる唯一の路線久留里線もキハ30などが引退後まったく乗っていません。

磐越西線419系電車です。今日はこの路線のコンプリートを目指します。なお、磐越東線はいわき方面が1日6本、郡山方面が1日5本と少ないので、効率の良いルート探索が課題です(木次線の1日3本よりは遥かにましですが...)。

「♪えんや~ 会津磐梯山は~ たか~らの ほら や~ま~よ~」物心ついたときからの”会津ほまれ”のCMでその名だけは良く知っていました。

小原庄助さんが身上つぶした会津若松に到着です。

あかべこがお出迎えです。

風っこストーブ喜多方キハ48が停車しています。旅から帰って分かったことですが、その隣に並ぶ快速あいづライナー485系は3月のダイヤ改正で廃止だそうです。今回の旅の計画にはダイヤ改正による廃止列車乗車も含まれていますが、ここまで気が回りませんでした。

ともあれ、新潟色のキハ40で磐越西線の非電化区間へとさらに進みます。

只見線のキハ40の到着を待って発車します。只見線はもちろんこの方面は会津鉄道・野岩鉄道といった日光に抜けるルートへの分岐もあり、まだまだ攻略ポイントはたくさんあります。

午後の日差しに映える銀世界。「行くぜ、東北。」をした甲斐がありました。

喜多方に到着です。次の列車まで2時間ほどあります。散策の開始です。

通りにはもう雪は残っていませんが、メインストリートの有線放送は大音量でした。

喜多方といえばラーメンですが、この時間は準備中の店が多いです。

雪を解かす水道のホースで通路を確保しています。

レンガ造りの蔵が目立ちます。ここがこの町の見所です。

営業していそうなラーメン屋を見つけました。

お客はたった一人です。蔵ラーメン¥850也をいただきます。

写真を撮っているときに気配を感じ横を向くと、店のおばさんから「完食ですね。」といつもここで書く言葉を言われてしまいました。一人で来る客は大体こんなものでしょうか。食事中ずっと見られていたようでした。さすがの自分でも少し恥ずかしかったです。

昭和レトロミュージアム。ちょっとだけ覗いて行きましょう。

レトログッズに囲まれてピカチュウさんが鎮座しています。

同じ通りの時計屋さんのショーウインドもレトロ品が並んでいます。今もこれが最新商品なのかと思ってしまいました。

レンガの塔が見えます。

若喜商店のレンガ蔵です。入って見ましょう。

縞柿の座敷です。床の間のみならず座卓までもいい色をしています。お店の方によると喜多方は蔵が4000もあり、火事が多かったのでレンガ作りになったとのこと。アナウンサーの唐橋ユミさんは「会津ほまれ」の社長さんのお嬢さんで喜多方出身であることなど、色々とお話を伺いました。

実は「♪えんやー 会津磐梯山」の喜多方は、ハナマルキの「あかあさ~ん」、ロゼット本舗のCMと同様、わが人生におけるの原風景のひとつだったことが解りました。

17:04発の新津行きキハ110が入線します。

いい塩梅です。

ここからはいつものスタイルで旅を続けます。(いつもといっても、もちろんこのスタイルはガラガラの車両でしかしません。)

もう日没です。雪が青く見える時間になってきました。

普通列車の醍醐味の前面展望はまだ楽しめます。

阿賀川沿いを進みます。新潟県からは阿賀野川と名前が変わります。写真を撮るにはそろそろ限界の明るさです。

磐越西線終点の新津に到着。羽越本線と信越本線との分岐点でもあります。

おつかれさまでした。

ここからは信越本線です。

ドアは手で開けます。115系電車のしきたりです。

程なく新潟に到着しました。2月下旬だとこんなものでしょうか?雪はまったくありません。23:15発の新日本海フェリー苫小牧東港行きに乗れば雪が見られそうですが、途中の秋田で下船しなくては明日中には帰ってこられなくなりそうです。

ともあれ、今夜はここでお休みです。