2015/8/13 水曜日
帯広バスターミナル11番のりば。今日は十勝バスで旧広尾線を進みます。
市街地はそれなりの混み具合です。
郊外に出て、やっと北海道らしくなってきました。
幸福に到着。ここで、カップル1組と同業者2人が下車しました。同業者はここでいなくなりました。
バスの車窓から見える旧幸福駅跡です。前の駅は言わずと知れた愛国駅。愛国という地名は北海道開拓時代の「愛国青年団」に由来するもので、現代の同駅の意味合いとはずいぶんと違っていたようです。
ずらっと並ぶ路肩矢印。眠くなりそうです。
忠類で停車。真っ先にトイレに向かったのは上り・下り双方の運転手さんでした。発車まで、乗員・乗客ともにリラックス。
相変わらずまっすぐな道をひたすらバスは走り続けます。途中に休憩がある意味がよくわかりました。
広尾に到着。ここまでの乗客は2名です。十勝バスの営業所の方と運転手さんが運行確認をしています。ここは十勝バスとJR北海道バスの乗り換え駅でもあります。
もう鉄道はありませんが、駅舎は残っています。いまでも現役の自動車駅です。
駅舎内も当時のまんま。改札の向こうに線路がありました。旧広尾線の展示物等暇つぶしには事欠きません。昭和初期に開業した広尾線ですが、タコ部屋労働などの強制労働もあったそうです。「愛の国から幸福へ」とはかけ離れた過酷な北海道の歴史を垣間見ることもできます。
JR北海道バス日勝線で様似方面に向かいます。乗客は2名。もう一人は旅行者と思しき妙齢の女性です。帯広からここまでのバスにも乗っていました。
太平洋の海岸線を進みます。
日勝線は、広尾線と日高本線を結ぶ鉄道線の先行として開業したバス路線だそうです。苫小牧から帯広までの鉄道線が完成する前に、広尾線さえも廃止されてしまいました。
襟裳岬までもう少しです。
13:27襟裳岬に到着です。バスの運転手さんから「風が強いのでお気をつけて!」とのお気使い。広尾からずっと一緒だったもう一人はここでは下車しませんでした。「あの人はここで降りずして何処にいくのだろう?」と、少しせつなさの残るバスの旅でした(まあ、同業者でも、「よい旅を!」というのが、あればそれはそれでいいのですが、やはり妙齢の女性となると感傷的になります。)。次の様似方面のバスは4時間30分後。ここからは何処にもいけません。これからどうやって過ごしましょうか?
先ずは襟裳岬風の館に寄ります。入場料は¥300。荷物もここで預かってもらいました。
ここはいわゆるビジターセンター。館内には強風体験コーナーやアザラシウォッチング用展望室などがあります。チケットさえ持っていれば再入場は可能なので、散策に疲れたらここで休憩できます。
ご当地萌えキャラ「青春こんぶ」です。2軒ある土産店の1つ「えりも岬ハウス」内には「青春こんぶ神社」があり、ライダー達がにやにやしながらお参り(?)していました。
もう1軒の「えりも岬観光センター」で腹ごしらえ。襟裳定食¥1,630を頂きます。座敷でくつろぎながら至福の時を過ごします。
襟裳岬を散策します。残り時間は3時間とたっぷりです。
万里の長城のような小道を辿り突端部へと進みます。
霧に覆われた突端部。さっきまで見えたアザラシもいなくなってしまいました。
これらの岩礁は日高山脈がそのまま海に沈む部分だそうです。
あたりにはかなり霧が立ち込めてきました。
もう突端部は見えなくなってしまいました。
なんだかんだで4時間半を余裕でつぶすことができました。
誰もいない待合室で一人バスを待ちます。強風で待合室が壊れるので戸を閉める旨の張り紙がありましたが、やや立て付けが悪くなかなか戸は閉まりません。閉めたら閉めたで開かなくなってこの中に閉じ込められたらどうしようと思いましたが、開けるのは比較的スムーズでした。
17:57様似行きのバスが来ました。日勝線の後半スタートです。
貸切状態で夕陽を眺めながら進みます。
えりも駅。いまでは簡素化されてしまいましたが、ここも自動車駅です。
太平洋に沈む夕陽をついに拝むことができました。
様似に到着。お疲れさまでした。一昨日の旧名寄本線の路線バスの旅を含め、バス代だけ
で7~8千円くらい使ったかもしれません。
ここからは日高本線。また鉄道の旅が始まります。
と言いたいですが、日高本線は今年1月の高波被害で鵡川・様似間が不通。この区間をバスで代行しています。各種報道によると復旧には4年以上はかかるとのこと。JR北海道も経営面での問題で単独復旧は断念したということで、様似駅もそのまま自動車駅になってしまうかもしれません。
乗客は2名。たまに1、2人乗降がある以外は、ほとんど貸切状態。名寄本線興部駅跡で買ったウインナーをつまみながら、再びJR北海道バス車両に揺られます。
今日の宿泊地の静内に到着。料金は駅で支払いました。
明日は、日高本線を先に進みます。
(続きはこちら)
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