2015/8/14 木曜日
9:05静内を日高本線代行バスで出発です。
もちろん青春18きっぷは使えます。静内駅で5回目のスタンプを押してもらいました。
駅舎が海側にある所では線路を渡ります。バスが進入できる限り、律儀に日高本線を再現しています。
水しぶきを浴びながら進むのが日高本線の醍醐味ですが、その反面、高波被害で不通になってしまうというリスクも抱えていました。
大狩部駅付近。今回被害のあったのはこの先の大狩部・厚賀間です。
厚賀駅の次の清畠駅。ここも、駅の向こうは海です。被害があったのはこの付近の一部ですが、静内・様似間は給油や整備をする設備が無いためこの区間で折り返し運転はできず、結局、全線の8割を占める鵡川・様似間がバスによる列車代行となってしまいました。
10:47鵡川に到着です。バスによる列車代行で時間は鉄道の1.5倍くらい掛かりますが、そのかわり鉄道を客観的に眺めることができる旅でした。
ここからは、本当に鉄道の旅です。
日高本線塗装のキハ40に乗車です。
モケットは紫。どのキハ40よりビビッドです。やはり列車の旅は快適です。いつものスタイルで揺られます。
日本海フェリー「敦賀便」が到着する苫小牧東港最寄り駅の浜厚真。この無人駅からフェリー乗船も面白そうですが、周辺で熊が目撃されたそうです。
終点の苫小牧に到着。日高本線をコンプリートです。
駅ビルのテナントはほとんどなくなり、去年まではあった雨よけシェードも無くなってしまいまいした。
とはいうものの駅で軽食もできます。苫小牧はいつもは北海道上陸の地で、ちょっと寂れた街だなと思うのですが、今回は、「ここでバスに乗り遅れたら最後」というような所ばかり巡ってきたので、かなり都会に感じています。とにかく、ホッとしています。
電化区間なのにキハ40。3年前のようにツインライトの眩しい711系電車はもう走ってはいません。この列車は室蘭行き。東室蘭・室蘭間の室蘭支線を乗りつぶすことができます。
終点の室蘭に到着。これで室蘭本線は沼ノ端・岩見沢間を残すのみです。
道南バスで地球岬に行きます。
終点の地球岬団地です。バスの隣は児童公園。付近は住宅地で岬があるようには見えません。苫小牧と同様とても都会に感じます。
ここから上り道。20分の道のりをキャリーバッグを転がしながら登ります。
途中の金屏風で、2人ほどの同業者も含めここで1呼吸。太陽が映えて金屏風に見えることからその名がつけられたそうです。
キャリーバッグはほとんど洗濯物ばかりなので、静内のホテルかコンビニで宅配便で自宅に送っても良かったと後悔しています。ただ、同じ20分でも、山道でキャリーバッグを転がせずに登った3日前の塘路湖のサルボ展望台より少しはましです。がんばりましょう。
ゴールが近づいてきました。8月なのに紫陽花が咲いています。
地球岬に到着です。お疲れさまでした。
地球岬灯台です。襟裳岬から西に太平洋の海岸線を辿ってここまできました。
10分ほどの散策を終え、地球岬団地バス停まで戻ってきました。道南バスの車内。後輪のタイヤハウスの上に横に座るとはいいアイデアです。
母恋駅に到着。名物駅弁のいとしの「母恋めし」さんはもう閉店。室蘭駅でも売り切れでした。
トンネルの奥に列車の影が見えました。
いい塩梅です。
東室蘭からは、長万部方面に行きます。
午後の日差しが眩しい豊浦で停車。
後ろ1両のキハ40は切り離され、折り返し東室蘭行きになります。
先頭のキハ150だけが長万部まで行きます。それにしてもこの車両。上の窓が、列車のトイレの窓のように傾けて開けるタイプなので、窓を開けると暗幕が下げられませんし、暗幕を下げると、窓が開きません。内浦湾が見える側に座ると、どちらかを優先しなければなりません。
一昨年200円引きのお勤め品として売られていた東室蘭でも母恋めしは売り切れていたので、代わりに買ったほたとん弁当を頂きます。
満腹になったところで、午後の内浦湾を眺めながら、単行列車の枕木に揺られます。
長万部からはキハ40の単行で函館本線を南下します。
車掌車駅でも、それなりに降りる人がいます。
日没時間。内浦湾を望みながら快調に進みます。
さっきからずっと、列車と併走しているタクシーです。
森に到着。時間が遅く、名物のいかめしにはありつけませんでした。でも、駅のピザ屋は23:00まで開店しているようです。
森から函館本線は分岐。この列車は大沼公園経由です。
終点の函館に到着。これで支線除く函館本線をコンプリートしました。
道東方面を廻ってきたので、都会と感じた苫小牧・室蘭よりさらに都会に感じます。「♪は~るばる来たぜ函館」というより、「♪交わす言葉の寒いこのま~ち」と言っていいほどの大都会です。
これも定めと、今宵はここで眠りにつきます。
(つづきはこちら)
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