四日市の朝です。台風は通過したようで雨は上がりましたが、まだ煙突の煙は風にたなびいています。
近鉄四日市駅まで来ました。
内部八王子線が止まっています。現在運休中のようです。
軌間762mmのナローゲージの細長い車両。行き先方向幕は「試運転」です。
駅すぐ近くの踏切です。枕木に比べて軌間が短いのが分かります。踏切が鳴り始めました。
おもしゃのような試運転列車が通過です。
パステルカラーの3両編成。連結部分の転落防止突起が特徴です。
去り行く細長い試運列車、あの列車が戻ってきたら乗れそうです。
とりあえず駅の丸善で時間をつぶしましょう(次の散策に備えて、関西方面の旅の資料を購入しました。)。
正午になりましたが、内部八王子線は運行しません。でも、もうひとつのナローゲージ三岐鉄道北勢線の「運休中」の表示が駅の案内から消えました。とりあえず桑名まで行ってみましょう。
その手は桑名の焼き蛤なんで言わないでください。三岐鉄道北勢線にはきっと乗れると信じています。
西桑名駅には、阿下喜行きが止まっています。どうやら乗れそうです。せっかくここまで来てこれを乗らずして帰れません。
軌間に比べて長い枕木。日本でここと四日市の内部八王子線しかありません。
さあ、おもちゃの国に旅立ちです。
三重県はなかなか侮れません。
台風が去った午後の明るい日差しの中をのんびりと進みます。
楚原で交換のため停車。
屋根まで手が届いてしまいます。(乗るときに頭をぶつけないように手をつきました。)
ふたたび、雨漏りシートを避けて座りましょう。
もうすぐ終点の阿下喜です。鈴鹿山脈の竜ヶ岳(左)と藤原岳(右)が見えます。藤原岳は秩父の武甲山よろしくセメント採掘で山が削れています。あの山の向こうは滋賀県です。
約1時間の旅お疲れ様でした。
駅前には旧型車両が展示されています。
駅前散策を終え西桑名にもどります。
西桑名に戻ってきました。
駅周辺の三つのゲージのある踏切を渡ります。
三岐線:762mm(2フィート6インチ)
JR線:1067mm(3フィート6インチ)
近鉄線;1435mm(4フィート8.5インチ:標準軌)
標準軌の近鉄線で帰りましょう。連結部分の転落防止突起は四日市の内部八王子線と同じです。
台風で増水した長良川を渡ります。
そのすぐ後には、台風で増水した木曽川を渡り、愛知県に入ります。
名古屋に到着。
新幹線は富士川の増水で3時まで運休していたので、ダイヤが乱れています。
大変な混雑で指定は取れないので、自由席を立ったまま帰ります。お盆や年末年始に放送されるこのような経験ははじめてです。
新横浜に到着。今回はお疲れ様でしたといっているほど余裕はありません。
内部八王子線には乗れませんでしたが、八王子行きで帰ります。
横浜市内境界の長津田でこの切符ともお別れです。
長津田からは東急田園都市線です。
乗り入れしている東武50050系電車。内部八王子線・北勢線と同様にのっぺりとした車体なので、今日は巨大電車に見えてしまいます。内部八王子線乗車・伊勢湾横断は出来ませんでしたが、台風のおかげでいろいろな体験ができました。
東海・三重県ナローゲージの旅はこれで終わりです。