2016/5/3 火曜日
筑豊本線の基点若松です。▼
左奥には0キロポストが見えます。▼
構内に展示してあるセム1000。最盛期は年間1000万トンの石炭が筑豊炭田からここ若松まで運ばれ、日本経済の原動力となっていました。セム1000の積載量が9トンと言うことですからこの車両100万両分以上の輸送が行われたと言うことになります。▼
さて今日は、ここから炭鉱列車の枕木に揺られます。▼
洞海湾の臨港地帯を走り抜けます。▼
ほどなく折尾に到着。お疲れ様でした。▼
このまま筑豊本線の旅を続けたいのですが、7番のりばはどこでしょう?▼
一度改札を出てからということでした。▼
南武支線・鶴見線の浜川崎状態ですがそれより距離があります。ちなみに南武支線・鶴見線は川崎港・扇町で荷揚げされた輸入炭を熊谷の太平洋セメントに運ぶ、日本最後の石炭輸送列車が走る路線です。見方を換えると、今日でも炭鉱列車が我らが神奈川・埼玉を走っているということです。▼
現在は、福北ゆたか線という愛称で、鹿児島本線・筑豊本線・篠栗線経由で博多に向かう路線が主流なため、このようなのりば配置となっているのでしょう。建設中の背後の高架が完成すれば、線路はこちらに切り替えられて、駅構内もつながるのだと思います。▼
遠賀川を渡ります。筑豊本線が開業する前は、この川の水運で石炭を輸送していました。▼
雨の中、のどかな風景が続きます。▼
桂川からはキハ31の単行です。乗ってきた電車は篠栗線経由でそのまま博多に向かいます。▼
山々に懸かる霧がいい感じです。▼
終点の原田に到着。某元県知事と同じ読み方です。意表を付かれました。そのまんま「はらだ」と読んではいけません。ここが九州だということをすっかり忘れていました。「床に座らないでください。」くらいで驚いている場合ではありませんでした。▼
原当麻を普通に「はらたいま」としか読めない元相模線沿線住民にはついていけない世界です。原当麻さんに何千点かけてもその溝は埋まりません。ローカル線の風情を味わおうと仙石線に乗ったら東塩釜まで意外に民家が多く、実は相模線のほうがローカル感満点だった時と同じ衝撃です。
などと考えているうちに鹿児島本線の基山まで来ました。▼
原田で思いついた行動です。▼
旧国鉄甘木線から3セクに転換された甘木鉄道AR300形に乗車します。▼
この旅2度目の単行列車です。▼
並行するのは大分自動車道。▼
とても痛そうな駅名ですが、ここで高速バスに乗り換えられます。▼
ジャパネットと同じで発音は濁りません。背後は田んぼでしょうか?九州の田植えは早いのでしょうか?▼
終点の甘木に到着。わずか26分の旅でした。▼
駅構内には単行気動車が勢ぞろいしています。▼
ここからバスで20分ほど行った秋月城跡が名所だそうですが、今日は乗り鉄に徹します。▼
付近にはリンガーハットくらいしかありませんでしたので、ここで腹ごしらえです。▼
西鉄甘木駅。ここから見ると、電車もレールバスにしか見えません。▼
実は、西鉄天神・大牟田間は20年前にコンプリートしています。そのときも雨の中の乗り鉄。まだ炭鉱の面影を残した大牟田駅周辺を散策して天神に戻りました。▼
ただ乗るだけ。それでいいんです。いや、それがいいんです。▼
西鉄久留米に到着と思ったら、なんと「久留米」でした。またもや意表を疲れました。さらに、駅名に驚いている暇もなくおばさんから話掛けられましたが、「ばってん」以外まったく意味がわかりませんでした。雰囲気から察するに、「○○に行くのはどの電車に乗ればいいの?」ということのようでしたが、なにが「ばってん」だったのでしょう?海外で「ニイハオ」と話掛けられた時と同じように感じる出来事でした。▼
それにしても、なぜよそ者の私に聞くのでしょう?昨日の阪九フェリーでも、瀬戸大橋を通過するときに、「あの橋はなんという橋ですか?」などと聞かれたりしました。相変わらず喜んでいいのか、悲しんでいいのかわかりません。
すらりと並ぶバスターミナルの乗り場。JR久留米駅行きは山手線のように3~5分間隔でやって来ます。▼
土砂降りの中、西鉄バスでJR久留米駅に到着。▼
今日は、滝のような雨です。▼
巨大な九大本線の車止め。その奥に鹿児島本線門司港行きが停車しています。今日の宿泊地は下関。九大本線・日田彦山線で小倉に向かうのも良いですが、実は鹿児島本線も博多・原田間、宇土・久留米間を乗り残しています。▼
折り返しすぐに発車の九大本線キハ125が到着しましたが、いろいろ迷った末鹿児島本線を博多方面に行くことにします。この旅3度目の単行列車にならずです。名残惜しい分次回の旅の目標にもなります。▼
少しだけ佐賀県を通過します。▼
旅のお供に西鉄久留米駅で甘酒まんじゅうを買っておきました。▼
もうすぐ博多です。ななつ星in九州が見えます。そういえば九州の県の数は7つですね。▼
博多を過ぎ、遠賀川を渡ります。▼
折尾再び。ややいびつなループを描いて戻ってきました。▼
筑豊本線に乗り入れるための線路でしょうか、黒崎の少し手前までしばらく複々線です。▼
八幡に到着です。ここまで来たら、あのオプションしかありません。▼
これからこの旅3度目のケーブルカーに乗ります。
(続きはこちら)
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