2016/8/12 金曜日
旧名寄本線・湧網線の分岐点の中湧別駅です。▼
今は、道の駅“かみゆうべつ温泉チューリップの湯”が併設されています。▼
プラットホームには車掌車やラッセル車が展示されています。▼
道の駅で、ゆうべつ牛ステーキ定食を¥1,300也を頂きます。のんびり昔の駅跡をバスで訪ね、ゆっくりと食事。こういった自分だけのペースを乱されない一人旅はホントやめられません。▼
湧別町文化センターTOMに戻ってきました。▼
センター内には、中湧別駅を偲ぶものが展示されています。▼
スタッフキャリアーがまだ使われている留萌本線の留萌・増毛間も12月で廃線となります。増毛駅も、ついぞ鉄道公園になってしまいます。この旅の初めで聞いた石勝線夕張支線のさよならの言葉。過ぎ去りし日々の夢を叫ぶときが、さらにひとつ増えます。▼
漫画美術館。モンキーパンチ氏、いがらしゆみこ氏などの原画が展示されていました。大御所の作品は撮影禁止です。モンキーパンチ氏の初期の作品。少女とそれをとりまく小僧達の秘密のアッコちゃんのようで、じゃりんこチエのようで、SFチックな物語。氏のその後の漫画にもあるタッチの絵に、特に惹かれてしまいました。▼
15:31遠軽行きが到着です。旧名寄本線の旅を続行します。▼
車窓からはチューリップ公園が見えます。▼
16:00終点の遠軽に到着。お疲れさまでした。▼
ここからは、久しぶりに鉄道の旅です。▼
アナログな電光表示でのりばが示されています。▼
跨線橋から中湧別方面を望みます。かつてここからオホーツク海沿岸まで鉄道が延びていました。さあ、先に進みましょう。▼
旭川方面のキハ40に乗り込みます。▼
16:12発4620D。石北本線の遠軽・上川間唯一の上り普通列車です。▼
久しぶりにこのスタイルで出発です。▼
前面展望。右に左に曲がりながら山の中を走り続けます。▼
丸瀬布に到着。今年のダイヤ改正で下白滝駅が廃止され、隣は白滝となってしまいました。▼
白滝から隣の上川までの営業キロは32.8km。57分もかかります。▼
中越信号所。15年前に廃止された中越駅の駅舎です。▼
17:55上川に到着。ここで58分の停車です。▼
さあ、1時間どうすごしましょうか?駅舎内ではアラサーくらいの若いお兄さんが西洋系の年配の夫婦に英語で状況を説明していました。▼
あれだけ、上手く英語がしゃべれたらなぁ、と思っていたら...
Are you Japanese?
あれ?なんで日本人から英語で話しかけられるの?
しかも、日本人ですかって?
と思いましたが、どこから来たか聞いたらお兄さんはマレーシア人でした。まあ、良く見れば東洋系でも日本人でないことは明らかでした。スペインから来たと言う夫婦と、駅の窓口が閉まっているので、どうしたらいいか誰か日本人に聞いてみようという話しをしていたとのことです。
駅にはどうみても日本人な人が10人ほどいましたが、相変わらず自分が話し掛けられます。
・昨年の8月下関で、韓国人から「写真撮ってください。」
→はい、どうぞ。
・昨年の12月余市で、オーストラリア人から「クチャン・クチャン」
→この列車は倶知安に行きます。ご心配いりません。
・今年の2月サンフランシスコで、Can you speak Chinese?
→日本人ですし、そのようなレストランは知りません。
・今年の5月、阪九フェリーのデッキで、
「今、何時ですか?」
→9時50分です。
「あの橋はなんという橋ですか?」
→瀬戸大橋です。
・・・と、枚挙に暇がありません。
その他「ボールペン貸してくれと」いうのもあるので、ホント舐められているのか、信頼されているのかよく分かりませんが、秋葉原で、
「新宿行くのは緑の電車。黄色い電車じゃないから気をつけてね。」
とインド人の肩を叩いて、自信持って総武線のつもりで山手線を教えてしまったのはこの私です...ごめんなさい。
...でも、時間かかるけど、どっち周りに乗っても新宿には着いたと思うからいいですよね。
気合と度胸だけの英語で、結局30分くらい彼らと、バルセロナと北海道は緯度が同じとか、スペイン語で「こんにちは」は「コモエスタ・ウステ」だとか、マレーシアから新千歳への直行便はある、というような話をしていました。
せっかくだから足湯につかると意気揚々の彼ら。でも湯が枯れていたとすぐ戻ってきました。▼
予期せぬ話相手のおかげで、すぐに1時間は過ぎてしまいました。▼
夕暮れる空を見ながら、北の大地を駆け抜けます。▼
旭川駅でマレーシア人のお兄さんと握手をして、それぞれの向かう人混みに紛れました。
(続きはこちら)
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