2016年9月8日木曜日

紋別→計呂地:旧名寄本線・旧湧網線路線バスの旅

2016/8/12 金曜日

紋別の朝です。冬は流氷の浮かぶ海が見えるそうです。▼

今日も紋別バスターミナルから廃止鉄道路線を辿る路線バスの旅が始まります。▼

この街に来たのは去年に続いて二度目。色々と見所もあるようですが、今朝はホテルでゆっくりしていました。11:00発遠軽行き北紋バスで旧名寄本線を進みます。

橋の上でトラクタに道を阻まれしばし徐行です。前面展望のすべてが覆われてしまいました。

11:56中湧別に到着。お疲れ様でした。中湧別は旧名寄本線と旧湧網線との分岐点でした。ブログ中の到着時刻は実はあとからまた調べています。実際に正確なので、イレギュラーが無ければいちいち記録しておく必要がありません。ホント日本の公共交通機関は大したものです。

バスセンターは湧別町文化センターTOMに併設されています。この施設は役場の出張所や漫画美術館などがあります。

昨年は通り過ぎただけですが、今回はここを起点に旧湧網線を辿る路線バスの旅を始めます。

かつては中湧別から網走まで湧網線転換の網走バスが運行されていましたが、Wikipediaによると2010年に廃止されてしまったようです。今は湧別町営バスで計呂地まで行けます。12:20のバスの乗客はおじいさんと自分だけでした。

発車して100mくらい走ったところで突然停車。おじいさんの連れのおばあさんが乗ってきました。どうやら、発車時刻までにバス停にたどり着けなかったようです。このおおらかさがあればこそ、お年寄りの活動範囲も広がるものです。

程なく老夫婦が下車し、すぐに完全貸切状態となってしまいました。

サロマ湖が見えてきました。常呂まで35km、網走まで67kmです。常呂・網走間は旧湧網線転換路線バスとして網走バスが運行されていますが、計呂地・佐呂間間は公共交通機関はなし、佐呂間常呂間(終点は網走向陽ヶ丘病院は水曜日に1往復だけ、佐呂間町営バスが運行されています。うまく日時を合わせこのバスの終点の19号線と佐呂間バスターミナル間を歩けば、旧湧別線路線バスの旅は完遂できなくもないですが、このあたりは人通りの少ない畑や森のそばだと、熊だとかが出そうです。今度は鈴持参でやって来ましょうか?

サロマ湖を望みながら進みます。▼

30分ほどで、計呂地に到着。ここから先の停留所の名称は、3号線、4号線といった北海道特有の農地の区画となり、バスの終点の19号線で折り返し後、約40分後ここに戻ってきます。車内で1000円が崩せなかったので自販機で小銭を作り、帰りに往復の料金を払うことにしました。ひたすらおおらかな空間でした。

旧湧別線はここ計呂地からいったん佐呂間に南下して、再びサロマ湖の東岸付近の常呂から、能取湖畔を回りながら、網走に至ります。網走からは釧網本線に接続され、さらにオホーツク海沿岸に沿って知床方面に向かいます。▼

ここからさらに網走まで線路が敷設されていました。▼

C58に旧型客車2両が連結されています。▼

オハ62は、大正時代に作られた木製の客車を戦後鋼製化改造したもので、特に北海道用に二重窓化した車両です(案内板の説明より)。▼

床下の車軸発電機。蓄電池と合わせて車内の電源としていました。▼

スハ45は、本州向けスハ43を北海道用に二重窓化した仕様の客車で、準急列車や急行列車に使われました(案内板の説明より)。▼

客車内は簡易宿泊所になっていますので、ライダー・チャリダーの御用達です。▼

サンゴ草自生地があるとのことで、湿地帯を木道で進みます。▼

9月頃になると赤く色づくそうです。▼

時間いっぱい、バス停まで戻りましょう。▼

旧計呂地駅を後にします。2,3人同業者はいましたが、バスで帰るのは自分だけです。▼

サロマ湖ともお別れです。今度は網走方面から能取湖散策も兼ねてアプローチしたいです。旧湧別線路線バスの旅はまだ始まったばかりです。

14:00中湧別に到着。お疲れ様でした。▼

旧中湧別駅のプラットホームまで来ました。▼

これから、もうひとつの駅跡散策に続きます。

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