2015年3月29日日曜日

秩父鉄道・三峰神社バスの旅

2015/3/22 日曜日

西武池袋線で飯能まで来ました。この駅でスイッチバックをして秩父に向かいます。

西武4000系電車。いつものスタイルで出発です。このまま高麗川に沿って進みます。

西武秩父に到着。跨線橋から武甲山を望むことができます。西武線沿線に住んでいた子供の頃はセメントを積んだ貨物列車をよく見かけました。

歩いて5分のお花畑駅。今日は秩父鉄道で三峰口方面に行きます。

いい塩梅です。

終点の三峰口に到着。お疲れさまでした。荒川に沿って走るこの路線、三峰方面は実に34年ぶりです。

SLの転車台に人だかりが出来ています。C58牽引のパレオエクスプレスがこの路線の目玉です。

SLの方向転換が終わり、たくさんの人が駅まで戻ってきました。

人がいなくなったところで、転車台のほうに行ってみましょう。

古い車両がずらり。貨車は中にも入れます。有蓋車は袋詰めのセメントを運搬していたそうです。

台車に吊られている枕梁の構造が良くわかります。本当の専門は違うのですが、このところの仕事では機械系の知識が必要になっていますので、とても面白いです。

C58が入線して、先ほどまで誰もいなかったホームに人だかりが出来ています。

ご当地アニメ「あの日見た花の名前を僕たちはまだ知らない」のキャラクタで大賑わいです。

パレオエクスプレスが去った後は誰もいなくなってしまいました。いつもと同じ人とは逆の行動です。仕事のスタイルもこんなものでしょうか?マイノリティでも年を取るほど、天然記念物の扱いを受け重用されることもあるので、最近はそんな生き方も悪くないと思うようになりました。

誰もいないバス停で一人バスを待ちます。三峰神社行きのバスが来るまで飯能駅の売店で買った三種の神器で腹ごしらえです。

三峰神社より奥地には進めないと思っていましたが、秩父湖をさらに越えた中津川渓谷行きのバスも一日4本出ているので、更なる攻略ポイントがあることか判りました。

中学の林間学校ではここで下車をしてキャンプ場まで向かいました。数年前まではロープウエイで三峰山山頂までいけたようですが、老朽化で廃線となってしまったようです。

旧道は内部で国道140号と県道が分岐するトンネルです。物心がついた頃父と二人だけの初めての車での遠出。父の運転するホンダN360のギアチェンジに憧れながらでこのトンネルを抜けました。もう43年も前のことです。楽しみにしていたこのトンネルも、2年前迂回路が出来て閉鎖されてしまいました。またひとつ自分の原風景が失われてしまいました。

二瀬ダムに到着。おぼろげながら覚えています。

ダムの止水壁の上をバスは進みます。

九十九折の山道を経て終点の三峰神社に到着。50分のバスの旅でした。

まずビジターセンターに寄ります。我らが甲武信ヶ岳のジオラマ。荒川の源流です。ここで降った雨は隅田川の勝鬨橋から東京港へ流れ、小笠原・伊豆諸島への船を押し出します。竹芝桟橋発の小笠原航路は挑戦してみたいですが週1便なので、まずは伊豆諸島からということになりそうです。

甲武信ヶ岳甲州側。笛吹川から富士川となって身延線沿いに下り、太平洋に注ぎます。笛吹川散策も今後の課題です。

甲武信ヶ岳信州側。山頂の雨は長野県内は千曲川として小海線・しなの鉄道・飯山線に沿って、新潟県内は信濃川として万代橋より新潟港へ流れ、北海道航路への船を押し出します。小海線は一部・飯山線は全線未踏です。飯山線の先は会津若松への只見線。ジオラマを見ているだけで次々と妄想が広がります。

参堂に続く道。午後の木漏れ日と共に父と巡った43年前の追憶が今甦ります。

さあ、お参りしていきましょう。

日本武尊の像。秩父には山火事から日本武尊を守った山犬伝説があります。長瀞の宝登山は「火止山」が転じたものと、以前宝登山ロープウエイの案内の方が話してくれました。今三峰山ロープウエイがあればどんな話が聞けたでしょう。航路・鉄道・バス路線と共にロープウエイも廃線の一途を辿っています。

妙ヶ岳が見えます。中学の林間学校では清清しいあの山の頂上まで登りました。山頂には三峰神社の奥社があります。

山犬信仰の厚い神社の鳥居まで戻ってきました。鳥居を通して白岩山と雲取山が見えます。妙ヶ岳と併せて”三峰”を望める山が三峰山ということのようです。ちなみに雲取山は東京都最高峰で、あの山の向こうはロープウエイ・ケーブルカーの宝庫奥多摩です。奥多摩湖から出ずる多摩川河口はいつもの旅の終着の羽田空港。今度はどこに行きましょうか?ここでも妄想炸裂です。

みそおでん3本200円也をいただきます。幼少の頃から秩父に来たらこれです。とにかく味噌がうまいです。物価も味も40年前から変わっていないような気がします。

バス停に戻ってきました。16:45の終バスで秩父市街に戻ります。

エメラルドグリーンの秩父湖。二瀬ダムの止水壁の上を再び渡ります。

17:30三峰口に到着。羽生行きは17:32発車ですが、このままバスで終点の西武秩父まで行くことにしましょう。

途中の踏み切りで電車に抜かれましたが、到着時刻はほとんど変わりません。

18:00西武秩父に到着。1時間15分のバスの旅でした。

日没も過ぎ。あたりは暮れてきました。

子供の頃憧れだった特急レッドアローで帰ります。

秩父鉄道・三峰神社バスの旅はこれで終わります。







2015年3月14日土曜日

京都アフターファイブ・草津線・関西本線・奈良線の旅

2015/3/13 金曜日

連日の京都界隈での仕事が終わり草津線の基点まで来ました。最終の新幹線までまだ4時間半もあります。2週前も京都に出張でしたが日帰りでとんぼ返り。今日こそは5時から男の本領を発揮します。

新幹線の米原方面を望みます。琵琶湖周辺散策も今後の課題です。

進行方向右手には甲賀の山々が広がります。

甲賀の里、貴生川に到着。ここから近江鉄道で鈴鹿山脈の西側を経て米原方面へ行けます。

構内に停車する近江鉄道線。信楽高原鉄道の乗り換え駅でもあります。

甲賀の山々に沈む夕陽を後にして伊賀の里に向かいます。

伊賀の里、柘植に到着。草津線をコンプリートしました。

左の制限45km/hは関西本線への分岐です。分岐方向には架線はありません。右は真緑の113系で乗ってきた制限60km/hの草津方面です。

駅周辺の沼地。とても静かな夕暮れです。

航跡を残して優雅に泳ぐ鴨以外に誰もいません。

約30分の待ち時間を利用した散策を終え柘植駅に戻ってきました。

関西本線キハ120が入線しています。「ガラガラ・ガラガラ」さっきまで物音一つしなかった駅に、賑やかなエンジン音が響き渡ります。奥には湘南色の草津線113系電車が停車しています。

草津方面に戻る113系電車。実は湘南色の中間車2両がアーバン色の先頭車2両に挟まれた編成でした。跨線橋の窓ガラスを開けずに写真を取ったので屋根と天井灯が写っています。駅も年季が入っていてなかなか味わいがあります。

Night is still young!  関西”本線”気動車の旅が今始まります。

クロスシートボックス1人占めです。

ディーゼル音高らかに日没後の伊賀の里を進みます。

「古里や臍の緒になく年の暮れ」松尾芭蕉生誕の地伊賀上野に到着。しばしの停車時間で駅構内を散策します。

夜の帳が降りる駅構内。夜汽車のテールライトが心に染みます。

気動車区間の終点加茂に到着。お疲れ様でした。

ここから電化区間です。大阪行き221系電車に乗り換えます。乗ってきたキハ120は亀山に戻ります。

加茂からたった1駅の木津で下車。奈良線の基点のこの駅で約20分待ちますが、いい加減お腹がすきました。こういうときに備えていつも携行しているはずのおにぎり2個の準備を忘れてしまいました。さらにこういうときの非常手段である自販機のコーンポタージュスープで気を紛らわすしかありません。

区間快速・京都行き221系電車で出発です。

がらがらの車内。いつもスタイルで揺られます。

まあるい緑の山手線発見!宇治で103系を追い越します。まあるいのは屋根に並ぶベンチレータのことではありません。

20:47京都に到着。奈良線をコンプリート。お疲れさまでした。

向かいには京浜東北線が止まっています。今度は103系で奈良線をコンプリートしたいです。21:34発東京行き最終の新幹線で帰りますが、山科のホテルに荷物を預けているのでまだ一仕事あります。

20:52東海道線上り野洲行きで湖西線との分岐点山科まで行きます。実は湖西線はまだ未踏。このまま湖西線で敦賀に抜け、敦賀から新日本海フェリーでまた北海道に行きたい衝動に駆られます(乗船記はこちら)。

20:57山科に到着。ホテルで荷物を受け取り。21:07姫路行きで京都に戻ります。

21:12京都に戻ってきました。まだ新幹線には20分ほど余裕があります。

新幹線の改札内のお土産屋はもう閉店です。お土産はぎりぎりゲットできましたが、もう駅弁は売っていません。

のぞみ64号東京行き最終で帰ります。

名古屋を過ぎてから車内販売の牛すき重を購入。今日も孤独のグルメは欠かせません。

新横浜から東急東横線菊名経由で武蔵小杉に出ようとしましたが、自由が丘まで乗り過ごしてしまい東急大井町線で溝ノ口まで来ました。

南武線稲城長沼行き最終になんとか間に合いました。登戸行きでも帰れますが、1駅歩かなければなりません。

中野島に到着。立川方面の終電は終わりました。日付を回った今日3/14始発からは改正ダイヤ。もう調整中ではありません。

京都5時から男・草津線・関西本線・奈良線の旅はこれで終わりです。