2015年7月24日金曜日

美祢→幡生:美祢線・山陰本線・長門市周辺の散策

2015/7/12 日曜日

秋芳洞から美祢駅に戻ってきました。

次の仙崎行きまで1時間ほど待つので、再び近所のスーパーに寄って買ってきた先崎産のお寿司を頂きます。

さらにスーパーのわっぱめしを頂いて、空腹を満たします。こういう孤独のグルメがローカル線一人旅の醍醐味です。

時間いっぱい。キハ120単行の入線です。

いい塩梅です。

山の切れ目から、露天掘り鉱山が見えます。

拡大写真。すり鉢状の鉱山です。

美祢の次の駅重安での後方展望。この駅には太平洋セメント(旧小野田セメント)の石灰石積み出し設備が写真右側の鉱山から伸びていたらしいですが、今はその面影を見ることは出来ません。あと数年早くここに来たかったです。この駅から宇部岬駅まで美祢線・宇部線を飾ったホキ9500を見られるのも大垣から伸びる東海道本線美濃赤坂支線のみとなってしましました。大垣と言えば関が原に雪を降らせる伊吹山。そういえばここも山肌は石灰石採掘で削れていましたね。(今年5月に北陸本線長浜付近より見た伊吹山はこちら

山陰本線との乗換駅の長門市に到着です。美祢線はここが終点ですが、この列車は山陰本線仙崎支線の仙崎まで行きます。

わずか1駅で仙崎に到着です。仙崎支線をコンプリートです。

列車本数は1日たったの5本。鉄道としては無人駅ですが、観光案内所があり立派な駅舎です。

整理券をとり再び長門市まで戻ります。

長門市に折り返して来ました。

駅でもらったパンフレット。仙崎や、青海島など散策するところは充実しています。

駅前を少し散策しましょう。閉じたシャッタービルはなんとホテル。

しっかり営業中です。こういう昭和に香りが漂うところを拠点として活動するのも面白そうです。

テナントは喫茶店か何かあったようです。営業しているのはコンビニという名の雑貨店。その他駅の真正面にあるのはズバリ”旅館”。チェーン店のビジネスホテルなどはなく、一人旅に良く似合いそうな環境です。

駅の周りの散策を終え、ここからまた山陰本線の旅が始まります。

幡生(山陰線・山陽線)経由の乗車券を買い。キハ40の単行で出発です。

車窓から見える青海島。日没前の日本海を望みながら走ります。天気のいい日中ならきれいな海が拝めそうです。

滝部に到着。乗客は3名。この手の路線にいがちな同業者がまったくいませんでした。

再びキハ40の単行で、下関方面に向かいます。乗ってきた列車は折り返し益田行きになります。長門市・益田間の山陰本線の過疎ダイヤ攻略、山口線や、益田→路線バス(三段峡散策)→可部線→広島と言った陰陽横断も今後の課題です。タラコ色の2ショット。ウェザリングされた屋根とホームがいい味を出しています。

関東ではお目にかかれないリアルゴールドのペットボトルをお供にいつものスタイルで揺られます。(同社のHPでは全国で発売となっていますが、自宅近辺では見つけられません。)

日が暮れて来ました。予定通り日没前に山陰本線を満喫できました。

山陰本線の終点の幡生に到着です。

真黄色な山陽本線115系で帰ります。

美祢線・山陰本線の旅はこれで終わりです。

2015年7月23日木曜日

厚狭→美祢:美祢線・秋吉台の散策

2015/7/12 日曜日

山陽本線で美祢線との乗換駅の厚狭まで来ました。 

構内には保線用砂利を運搬するホキ800が留っています。数年前まで美祢線には、宇部線沿線の工場に石灰石を運ぶホキ9500や、フライアッシュ(復路は炭酸カルシウム)を運ぶタキ1100などが走っていたそうです。

美祢線キハ120で出発です。

厚狭川を望みながら単行列車は進みます。すべてロングシートですが、乗客はほどほどで体をねじっても迷惑はかかりません。

普通列車の特典の前面展望。

今日は同業者がいないので、やりやすいです。

11:01美祢に到着です。秋芳洞行きのバスまで約50分ほどあります。

11:54サンデン交通バスで秋芳洞に向かいます。


バスの待ち時間に近くのスーパーで買った魚肉ソーセージを頬張りながらバスに揺られます。あとでわかったことですが、山口県のスーパーは何処に行っても、ビニール袋が有料なのが(レジにはおいていないのが)デフォルトでした。

宇部興産の伊佐セメント工場が見えてきました。煙突はなんと、バスの進行に応じて本数が変わるお化け煙突です!

この山はそのまま露天掘り鉱山です。

Googleマップだとこの通り。(当日のキャプチャ画面ですが時刻は気にしないでください。)

もうすぐ秋芳洞に到着です。この時点で乗客は自分1人です。

秋芳洞バスセンターに到着です。

シャッターの閉まった店も結構あります。若年層に多かった昭和時代は、若者や家族連れで賑わったのでしょう。

廃棄されるまで永遠に調整されることはないでしょう。だいたい、いつもの日本の観光地の佇まいです。

いよいよ、秋芳洞に入ります。でも、そこそこ人はいます。

中は涼しくて、とてもいい気持ちです。鍾乳洞に入るのは奥多摩の日原鍾乳洞以来26年ぶりです。磐越東線攻略のついでのあぶくま洞など、鍾乳洞も今後の攻略ポイントです。

つららのように落ちてきた鍾乳石と地面に垂れた石筍とが繋がっていずれ柱になります。昔の人はよくこんな場所をさがし当てたものです。

鍾乳洞の途中でエレベータで秋吉台の展望台に上がることができます。

日本最大のカルスト台地、秋吉台が広がります。トレッキングで散策するには時間が無いのと暑いので、また過ごしやすい時期に来てみたいものです。

再び鍾乳洞へ。高さ15mの黄金柱です。まさに自然の造形美です。

1時間で秋芳洞に反対側の出口まで来ました。外に出るとやはり暑いです。

再入場ができるので、鍾乳洞を通って戻ることも出来ますが、バスでバスセンターへ戻ることにします。

バスの車窓からの秋吉台。展望台よりこちらのほうが眺めはいいかもしれません。

バスセンターからは、サンデン交通バスで美祢駅に戻ります。なお、ここにはJRバスで山口線方面からもアクセスできます。

鉱山への引込み線と平行に走ります。民家に通じる第4種踏み切りがいい味を出しています。かつて美祢線は石灰石輸送の貨物列車が頻繁に走っていたそうですが、現在は宇部興産専用道路を走る巨大トレーラーで臨海部の工場へ石灰石を輸送しているそうです。今年になって秩父の武甲山や三重の藤原岳などセメント工場関係の鉄道の散策をしていますが、日本最大の石灰石鉱脈を持つ秋吉台の貨物列車が拝めなかったのが悔やまれます。

美祢駅に戻ってきました。バスはこのまま下関に向かいます。

ここからさらに美祢線を北上して、日本海側に抜けます。
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