2016年9月2日金曜日

稚内→枝幸:旧天北線・旧興浜北線路線バスの旅

2016年8月11日 木曜日

稚内の朝です。北防波堤ドームから宗谷岬方向を望みます。▼

さあ、今日も廃止路線をバスで辿る旅を始めましょう。と振り返ろうとしたとした瞬間水平線の向こうにうっすらと島影のようなものが見えます。これはサハリン?それとも遠くの雲の光の加減?良く分からないまま、とりあえずこの景色を脳裏に焼き付けて、バスターミナルに向かいます。▼

8:38発宗谷バス天北宗谷岬線で浜頓別に出発です。▼

宗谷岬を目指して海岸線を進みます。▼

宗谷岬に到着。自分以外に5人ほど乗っていた乗客のすべてがここで降りて行きました。今あたらめて写真を見るとやはり水平線のむこうに島影のようなものが見えます。以前ここに来たときは、サハリンは見えず、そのスケール感がわからないので、判断ができません。▼


Webで画像検索する限りサハリンのようでもありますが、まだ確信できないでいます。随分と人がいるので、ここを散策ポイントとして、バスを降りてみれば、津軽海峡よろしく「♪ごらん、あれが樺太の影、北のはずれと」となどと歌いながら指をさす見知らぬ人などはいないでしょうが、すぐ分かったのでしょう。まあ、こういうときには大抵「あれは島かなんかですか?」などと自分が良く聞かれますが...


宗谷岬を過ぎ、バスは完全貸切状態になりました。途中「鈴木宅」とか「天野宅」とか個人名のバス停が出てきました。地元の名士の家の前でしょうか?

夏の北海道。ライダー・チャリダーはたくさんいますが、路線バス乗りの同業者は全然いません。▼

鬼志別バスターミナル再び。旧天北線鬼志別駅の跡地です。ここで、乗車があったかどうかは忘れてしましましたが、停車後すぐに発車でした。▼

以下2点は、昨日撮ったバスターミナル内の展示品。1番のりばから音威子府行きが発車。2番のりばからの稚内行き急行はエレキバンのCMで、比布(ぴっぷ)駅を通過する列車だったかも知れません。▼

天北線は小石からさらに内陸部に入り、宗谷本線と接続します。現在のバスは宗谷岬を通り、鬼志別から天北線とは少し違うルートです。▼

さるふつ公園前で降りてみます。時刻は10:26です。▼

乗ってきたバスは浜頓別に向けて走り去ります。▼

道の駅さるふつ公園です。▼

2階に上がると、1939年この地で座礁沈没した旧ソ連のインディギルカ号の乗員・乗客を猿払の住民が救助したときの資料などが展示されています。将に第2次世界大戦が始まった年、混迷を増す時代に敵陣営の船を助けた住民の人間性には頭が下がる思いです。▼

他にもロシア関係の展示があります。目を引いたのは絵本のイラスト。こういうテイスト好きです。▼

公園内のホテルのレストランで、さるふつ定食¥1,500也を頂きます。将に至福の時です。▼

風車が見えます。行って見ましょう。▼

中は螺旋階段があります。▼

展望台になっていました。海の向こうの異国の地に想いを巡らせながらオホーツク海を眺めます。▼

時刻は12:59。約2時間半の散策を経て、再びバスで浜頓別に向かいます。▼

非常口から眺める牧場。今日は天気がいいです。▼

道道1089線猿払バス停▼

ここは天北線猿払駅の跡地です。(駅名票は昨日鬼志別バスターミナルで撮ったもの。)▼

13:47浜頓別バスターミナルに到着です。お疲れ様でした。▼

ここは天北線と興浜北線との分岐点の浜頓別駅でした。▼

音威子府方面が天北線です。当時を偲ぶ展示が満載です。▼

さあ、旧興浜北線の終点枝幸まで路線バスの旅を続けましょう。▼

現代の興浜北線。14:10枝幸行きの宗谷バスに乗車します。▼

ひたすら青い海。海。海です。▼

あとは青い空。空。空です。▼

今日の目的地は紋別。稚内からのオホーツク海沿岸の旅もようやく半分まで来たところです。▼

14:55終点の枝幸に到着。お疲れ様でした。▼

当然、枝幸まではゆるキャラが描かれた札幌からの都市間バスも運行されていますので、これでアクセスもできます(音威子府駅で撮影)。ちなみに、この都市間バスの札幌・枝幸間の料金は\6,100ですが、今回の路線バスの旅の料金はすでにこの金額を余裕で超えています(笑)。▼

旧興浜北線北見枝幸駅跡です。興浜北線は雄武・興部間を結ぶ興浜南線と繋がり興浜線となる予定でしたが、枝幸・雄武間は未成線のまま廃止になってしまいました。もう往時を偲ぶものは、この記念碑くらいになってしまいました。

今日の後半戦。枝幸・雄武間興浜線未成線、旧興浜南線、旧名寄本線路線バスの旅へと続きます。

(続きはこちら














2 件のコメント:

  1. おはようございます。
    函館の立待岬から竜飛岬が見えると聞いたことがあるので、距離的には宗谷岬からサハリンも見えるのでは?と思うのですが。先日私が宗谷岬を訪れた日は雨でコンディションは最悪、それでも何か島影のようなものが見えた気がするのは気持ちがそうさせたのかもしれません。

    宗谷岬には、ズバリ「宗谷岬」の歌碑がありボタンを押すと歌が流れる仕組みになっていました。ボタンを押す前に「流氷溶けて 春風吹いて〜」と口ずさんだら、一緒にいた旅友が、普段歌なんて滅多に歌わない私が歌った!と驚いていましたw

    ちなみに、この歌はハートランドフェリーの船内でも流れていて(出港時だったか入港時に)何度か聞いたので、旅から帰ってきても暫く頭の中でリフレインしておりました。

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    1. こんばんは。

      いろいろな写真を見比べると、サハリン方面でない海には島影のようなものはありません。やはりサハリンだとすると、かなり大きな島ですね。

      とりあえず、北防波堤ドームで見た影を念じて、たぶんサハリン。おそらくサハリン。きっとサハリン。と3回唱えましたので、サハリンを見たことにします。

      歌碑というと、「津軽海峡冬景色」は青森の八甲田丸の前にありますね。「宗谷岬」もそうですが、人がたくさんいると、次から次とボタンが押されるので、「もう、勘弁して!」という状態になってしまいます(笑)。(...レリゴー...レリゴー が街中で鳴っていたときもそうでした。)

      ハートランドフェリーというと、稚内でサハリンへの国際ターミナルを見たことがあります。行ってみたいと思っていましたが、休止(廃止?)になってしまったようで残念です。

      ロシアは1度だけいったことがありますが、ビザに自分の名前が謎の文字で書かれていて面白かったです。

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